参加:Developers Summit 2012(Day 2)

登録しておいたものの、仕事の関係上多分無理って感じになってました。
が、当日になって少しなら行けそうということになり、出社後に急遽向かって 2 コマだけ聞いてきました。

概要

  • 主催:株式会社翔泳社
  • 日程:2012 年 2 月 16 日(木)〜 2 月 17 日(金)
  • 場所:目黒雅叙園

セッション

17-A-2:10年後も通用する開発環境の秘訣 〜 継続的フィードバックとVisual Studio 11(スピーカー:長沢 智治[twitter:@tomohn] 氏・日本マイクロソフト株式会社)

現在では IT とビジネスとのつながりが強くなり、継続して価値を提供し続けるためにはツールも有効に活用する必要があるという話。
後半は開発中の Visual Studio 11 の紹介。
ユーザからのフィードバックを取り入れやすい仕組みなどが非常に強化されており、狭い範囲の「開発」のフェーズにとどまらず、開発のライフサイクル全体をサポートできるものとなっていました。
TFS(Team Foundation Server)がツール群の連携基盤となっているそうです(TFS 自体は以前から存在しているものの、機能が強化されているとのこと)。

セッション時に取ったメモ(

僕らの開発環境(少なくとも、僕らがユーザに提供しているもの)よりも、二歩も三歩も先を行っていました。
開発者に価値を提供することを目的として仕事をしていますが、こういう環境面も含めて提案する必要があると感じています。

17-D-3:Androidの最新技術動向(スピーカー:安生 真[twitter:@makoto_anjo] 氏・日本 Android の会)

Android 2 系列(主にスマートフォン向け)と 3 系列(タブレット向け)が合流した、Android 4.0 に関連した情報でした。
以下のポイントからの話です。

  • デザイン
    • UI は 3.0 から変わっていたが、4.0 で 2 系列統合することは発表されていたため開発者は 3 系列をスルーしていた。そのため、今になって対応を迫られている
    • これまでのハードウェアキー(ホームボタン等)がソフトウェアキーに変更された。メニューボタンはなくなり、Action Bar に対応させる必要がある
    • ユーザの目が肥えてきた。エンジニアがデザインを意識する、もしくはデザイナーとの協力体制が必要
    • 公式サイトでも Android Design を公開し、デザインに本腰を入れてきた
  • 互換性
    • 問題の多くは、標準的な指針に従っていないために発生
    • ただし、Android のバグと思われるものも報告されている
  • セキュリティ
    • アプリインストール時のパーミッション警告はわかり辛い。アプリの紹介文にパーミッションの利用用途を記載する必要がある
    • READ_PHONE_STATE について問い合わせが多い。特に多かった質問についての回答
  • マーケット
    • Google は他のマーケットサイトを排除しない。ただし、Android Market から他のマーケット接続用アプリを配布はさせない
    • feature app(おすすめのアプリ)を昨年 11 月から Android Market で公開している。広告ではないので、金を払っても載せられない
    • 課金周りの不具合が昨年秋〜冬にあり。ただし、既にほぼ解消
    • 月額課金がもうすぐ開始(と言いながら、しばらく経つ)

ABC(Android Bazaar and Conference)を 3/24 に開催するそうです。セッションも多数あるようなので、ぜひ参加してみたいと思います。

セッション時に取ったメモ(

講演後、安生さん(イケメンでした)とお話をさせて頂いたのですが、やはりバージョンアップ時のキャッチアップは苦労されているそうです(あまりにも更新が速いため)。
本を書いても、出版時には新しいバージョンが出ていることもしばしばだとか。
ですが、実際に端末に搭載されているバージョン(エンジニアが開発に必要なバージョン)は最新ではないことが常なので、まずはそこをターゲットにして行くのがいいのでしょう。

展示ブース

  • Monaca (株式会社アシアル)
  • 日本 AppInvenor ユーザー会
    • すみません、もう終わったものだと思ってました(Google が開発を止めたので)。MIT に移管されたそうです
    • 初めて画面を見ましたが、Scratch(Squeak をベースにした教育用のタイル型ソフトウェア開発環境)に非常に近いインタフェースです
    • 機能も非常に限定されているため、あくまでも教育用途なのかなという印象でした

感想

本当はアジャイルなどの講演も聞きたかったのですが仕事の都合上、この 2 つだけを聞きました。
こういうのは、講演を聞くだけでなくエンジニア同士の交流の場なんですよね。デブサミに限らず、こういう場に参加すると視野が広がると思います。
もし、一度も参加したことのないエンジニアは、一度参加してみて欲しいです。

もちろん、来年以降もまだ続くなら僕はまた参加したいと思いました。
できれば講演側で!